「ひな人形を出しっぱなししたら、縁起が悪い」。
一般的にひな人形を出しっぱなしにしてそのままにしたら子供が結婚できなくなる・結婚が遅くなると言われています。
しかし、昔からの「言い伝え」なので今となっては信憑性はないでしょう。とはいえ、ひな人形は部屋の場所を取るのでひな祭りが終わったらすぐにしまうのが良いです。
ではひな人形を出すタイミング・しまうタイミングはいつなのでしょうか。しまうスペースがなければ「処分」をしていいのか。
この記事ではひな人形の言い伝え・収納・処分方法を解説します。
ひな人形を出しっぱなしにしても、子供が結婚できなくなることはない
一般的にひな人形を出しっぱなしにしても、子供が結婚できなくなることはありません。また、結婚が遅くなることもありません。
結婚できない・婚期が遅れる理由
- 片付けができないと思われる
- なんでも後回しにしていると思われる
- バチが当たる
ひな人形は一般的に「子供の身代わりをしてくれる人形」と言われています。身代わりをしてくれるひな人形を粗末に扱うとバチが当たると言い伝えられているので、きちんと扱わないと不幸なことが起きるとされています。
また、ひな人形を出しっぱなしにしたら「片付けができない」・「後回しにする」家庭とされ、子供の婚期が遅れるいう迷信も存在します。
ひな人形は日本古来から「神聖な人形」とされているので、このような話が言い伝えられていますが、いずれも根拠はありません。
とはいえ、ひな人形はひな祭りを祝うための人形なので、ひな祭りが終わったらしまってあげるのが良いでしょう。
ひな人形はいつ出す・しまえばいいのか
一般的に、ひな人形を飾るのは桃の節句なので、大体2月初めとされています。
- ひな人形を出す時期→2月上旬(2月3日前が望ましい)
- ひな人形をしまう時期→2月下旬〜3月上旬
ひな人形を出す・しまう時期は基本的に決まっていませんが、2月上旬・2月下旬に出す・しまうと思えば良いでしょう。ひな人形を出す際はかなりの労力となるので2人以上で行うことをオススメします。
ひな人形をしまう方法
ひな人形をしまう際は細心の注意が必要です。
ひな人形は「子供の身代わり」・「神聖な人形」とされており、壊してしまうと縁起が悪いと言われています。特に、ひな人形はひな人形を取り扱う職人さんが精密に作っています。
- ガラス細工で作られた目
- 絹で作られた髪
- 特殊な石で作られた顔
- 特殊な金具
- 職人が丁寧に編んだ織物
職人さんが全て手で丁寧に・精密に作っているので、大事にしまうのが理想的です。ひな人形を出す際と同様に2人以上で作業することをオススメします。
ひな人形を収納する場所を確保
ひな人形は収納する際、大きなスペースを作らないと収納ができません。組み立てる際はスペースは必要ありませんが、いざしまうとなるとスペースを確保する必要があります。
そもそもひな人形のセットサイズはどのくらいの大きさなのでしょうか?
一般的には「横:80cm・縦:75cm・高さ:60cm」と言われています(サイズによります)。
昨今ではさまざまなメーカー・キャラとのコラボのひな人形があるので、コンパクトなイメージを想像していいのではないでしょうか。キャラクターとコラボしたひな人形は通常よりもコンパクト・飾りやすい、値段もお手頃です。
とはいえ、「横:80cm・縦:75cm・高さ:60cm」のサイズは収納スペースに困るので、お子さんのために買う際は家にしまうことを想定して購入しましょう。
ひな人形をしまう収納ケースを用意
ひな人形はしまうだけでは終わりません。
そのまましまってしまうと、虫やカビが生える可能性があるからです。ひな人形は桃の節句(3月3日)のために作られた人形なので、1年に1度きりの人形です。
1年に1度きりのため、そのまましまって次の年などに出したら、カビだらけということもあります。一般的にひな人形は「専用の収納箱」に入れてしまいます。
サイズによって違うので、収納箱を選ぶ際は注意しましょう。特に、最近の収納箱はキャスターが付いているのもあり、便利です。
押し入れがない・置き場所に困る人はキャスター付きの収納が良いでしょう。
基本的に、どの収納箱も「防虫剤・防腐剤」が備え付けられているので、虫やカビの心配はありません。
ひな人形は昔より、あまり重要視はされなくなりましたが、それでも神聖な人形と言われています。扱う際は大切にすることをオススメします。
ひな人形を処分する方法
ひな人形は一般的に、子供がある程度の年齢(小学校低学年ほど)まで飾るイメージでしょう。実際子供が成人するまで飾っても良いと言われています。
ただ、子供が成長するにつれて家にある物も増えてくるので、正直「処分できれば」と思う人もいるでしょう。ひな人形はそのまま捨ててしまうと、縁起が悪いので処分する方法はさまざまあります。
処分する工程
- ひな人形を供養してもらう
- 行政機関に引き取りをお願いする
- ひな人形を寄付する
ひな人形を供養してもらう
ひな人形を処分する前に、供養するのが良いでしょう。
ひな人形は「子供の身代わり」とも言われているので、そのまま処分すると縁起が悪いです。「長い間、守ってくれてありがとう」という意味を込めて、供養してあげましょう。
一般的にお寺・神社に連絡を行えば、供養して処分してもらうことが可能です。場所としては1番お寺が安心できるのではないでしょうか。また、自宅で供養してもらい、お寺で処分しくれることもできます。
いずれにしても近くにあるお寺や神社に一度連絡を取ってみてはいかがでしょうか。
行政機関に引き取りをお願いする
近くにお寺や神社がない場合は、役所やボランティア団体・自治体などに相談してひな人形の引き取りをお願いすることも可能です。
- 他の人に使用してもらう
- イベントや行事で再利用
- 施設などに寄付
一般的にひな人形を他の人に譲る・売ることは、あまり好ましい行為ではないと言われています。ひな人形は「子供の分身」なので他人に渡すと、起こった災いも渡してしまうという言い伝えもあります。
しかし、今はネットで中古品が売られていたり、風習も薄れているので「他人のひな人形でも気にならない」人は他の家庭で使用されたひな人形を購入・あるいは譲り受けるのもアリでしょう。
ひな人形を他人に売る・譲る
ひな人形を他人に譲るのは大きいので、面倒くさい・大変なイメージがありましたが、今はネットで販売することもできるので、他人に譲るハードルが低くなりました。
- メルカリなどのフリマアプリ
- ジモティーなどの地元フリマアプリ
- 市で開催するフリーマーケット
ネットやフリーマーケットで売る・譲ることも可能です。「大きすぎてネットで売れるんですか?」という疑問もあると思いますが、フリマアプリは基本的にどのサイズでも送ることができるので、簡単です。
コンビニ・運送会社に持ち込めば、簡単に対応してくれます。運送会社の場合、家に集荷してくれるシステムもあるので「持ち込みが手間」と思う人は集荷をお願いすると良いでしょう。
持ち込む・集荷の前にひな人形をダンボールにしまい、養生をして壊れないようにしておけば大丈夫です。
ひな人形は供養して処分しよう。出しっぱなしでも結婚できないは「ない」
ひな人形は出しっぱなしでも子供の結婚に影響はなく、婚期も遅れることはありません。ひな祭りのお祝いの象徴なので、きちんと取り扱うのが良いでしょう。
一般的にひな人形はさまざまな意味が込められています。
ひな人形の意味
- 桃の節句を祝う象徴
- 子供の身代わり
- 子供の成長を祝う人形
ひな人形=自分の子供の意味にも捉えられるので処分や他人に譲る際は、きちんと供養をして感謝の気持ちを込めて送りましょう。