「秋の味覚と言えば?」と聞かれたら多くの方は「松茸!」と答えるのではないでしょうか。
松茸は「秋の味覚の王様」とも言われておりお取り寄せやギフトで喜ばれる食材の一つです。
結論から申しますと松茸は高いのは事実ですが、産地や品種で選ぶと比較的安く買うことができます。
特に、外国産は国産の半分以下の値段で買うことも可能です(時期や国によって異なります)。しかし、ギフトとして人に贈りたいのであれば国産が良いでしょう。
食欲の秋にとりあえず松茸を食べたいという方・ギフトとしてきちんとしたものを贈りたい方はぜひ参考にしてください。
注意
松茸を安くお取り寄せする5つの方法
松茸を安くお取り寄せする5つの方法を紹介します。松茸は品種や産地にこだわらなければ比較的安く手に入ることが可能です。
松茸を安く手に入れる5つの方法
- 外国産を買う
- 訳あり品を買う
- 冷凍松茸を買う
- 10月末の冬に入る前を狙う
- 国産であれば「岩手県産」を狙う
外国産を買う
外国産の松茸は国産と比べると比較的に安く手に入ります。
外国産は国産と比べるとサイズが小さいことや気候も日本よりも安定しているので、国産より安いと言われています。実際に価格はいくらが相場なのでしょうか。
今回は松茸でも一般的に知られている「中つぼみ」で比較して見ようと思います。
※つぼみが最高級の松茸ですが、つぼみは国産しかない為
松茸の産地(1本あたり) | 相場 |
---|---|
国産 | 5,000〜6,000円以上 |
カナダ産 | 400円〜600円以上 |
北米産 | 400円〜600円以上 |
メキシコ産 | 500円〜600円以上 |
中国産 | 300円〜400円以上 |
ブータン産 | 400円〜500円以上 |
韓国産 | 400円〜500円以上 |
トルコ産 | 400円〜500円以上 |
※価格はあくまでも目安です。その年の収穫量や外的要因によって価格は変動します。
このように、外国産の松茸は国産の約十分の一ほどの金額で購入することができます。格安で松茸を取り寄せたいという方は外国産の松茸が良いのではないでしょうか。
特に、中国産の松茸が多い中、ブータン産やトルコ産の松茸の需要も増えています。
しかし、外国産の松茸は見栄え・香り・風味を考えると国産よりも見劣りしてしまうのは否めません。
写真でも分かるように、外国産は見た目も国産と比べて見劣りしてしまうのがわかります。
みんなで松茸を手軽に食べたいという方には良いのではないでしょうか。
訳あり品を買う
松茸を手軽にお取り寄せする方法は「訳あり品」を買うことです。
「訳あり品って何?」と思う方もいると思いますので簡単に説明しますね。
松茸の訳あり品って?
- 形がふぞろい
- 穴あき・折れ・割れがある
- 変色している
訳あり品の松茸は見た目がキレイではなかったり、収穫中に折れてしまったり、気候により変色してしまっているものを指します(問題なく食べれます)。
「訳あり品」の松茸は正規品より安く取引されています。
値段の比較(目安)
- 正規の松茸→5,000〜6,000円以上(国産)
- 訳あり品の松茸→2,000円〜3,000円(国産)
訳あり品の松茸は正規の松茸と違い、国産で値段も半分近くで購入することができます。もちろん、収穫量や外部要因に左右される場合もありますが目安として「半分」と覚えておくのが良いでしょう。
国産の松茸を格安でお取り寄せしたい人には良いのではないでしょうか。
冷凍松茸を買う
冷凍松茸は生で売られている松茸より安く購入できます。
松茸は一般的にスーパーやデパ地下で売られている際は「生松茸」を見る機会が多いと思いますが、通販などでは「冷凍松茸」が多く流通しています。
冷凍松茸のメリット
- 生の松茸の7割ほどの値段で購入可能(種類や産地による)
- 基本的に瞬間冷凍したものなので鮮度がほとんど生と変わらない
- 冷凍なので長持ちする
冷凍松茸は生の松茸と違い7割ほどの値段で購入可能です。生の松茸は収穫し、鮮度を保ちつつスーパーやデパ地下の店頭に並ぶので温度に気を配らなくていけません。
冷凍松茸は収穫後、そのまま瞬間冷凍して冷凍保存して家庭や売り場に運ばれるので生の松茸と比べるとコストがかかりません。
また、瞬間冷凍なので鮮度を保ちつつ購入することができ、冷凍なので賞味期限も長いです。
冷凍松茸のデメリット
- 冷凍なので形が悪い
- 解凍することで食感が落ちる場合がある
- 焼き松茸には向いていない
冷凍松茸は輸送などの途中で形が歪んだり、折れたりする場合があります。また、冷凍松茸は袋付めされており生松茸のように「カゴに入った状態」で購入できないので「見栄え」を気にする人は気にしてしまうかもしれません。
冷凍松茸は解凍することで食感が落ちる場合があります。
冷凍することで松茸には水分が含まれています。解凍して焼くと水分が飛び、同時に食感が落ちてしまうので「焼き松茸」にはあまり向いていないでしょう。
しかし、松茸ごはんやお吸い物には問題ありませんので少しでも安く購入したい方は「冷凍松茸」も検討してみてはいかがでしょうか。
10月末に買う
松茸の旬は一般的に9月から10月だからです。
松茸の収穫の流れ
- 早くて8月から収穫
- 9月〜10月にかけてつぼみや中つぼみが収穫
- 10月末が1番最後の収穫
この通り、10月末が最後の松茸の収穫となりそれ以降は冬の到来になるので収穫できません。つまり、バイヤーは「最後の松茸だから全部売りさばかなくていけない」ということになり価格が9-10月に比べると安くなります。
価格は一般的に半分くらい下がる場合もあります(品種に違いあり)。そのため、10月末(秋の終わり)に松茸をお取り寄せするにも「安く松茸を買いたい」人には良いのではないでしょうか。
どうしても国産の松茸が欲しい場合「岩手県産」を買う
このように思う方は「岩手県産の松茸」を買いましょう。岩手県産の松茸は他の松茸よりも比較的に安く購入できます。国産の松茸のシェア率として約70%以上が長野県産です。つまり、国産の松茸は長野県産でその分高いと言われています。
岩手県産の松茸は10%にも満たないシェア率です。長野県産と比べると安い理由はシェア率が少ないからということになります。
岩手県産の松茸は長野県産と比べても香り・風味も負けていないと言われているので国産の松茸を安く購入したい方は岩手県産の松茸をお取り寄せするものいかがでしょう。
松茸は外国産・国産どっちがお取り寄せ、ギフトに向いてるのか?
結論からいうと、外国産はお取り寄せ・国産はギフトが良いでしょう。
まとめ
- 外国産は国産と比べて香り・風味がない
- 国産の方が形が良い
- 国産の方がブランド力として高い
外国産は国産と違い輸送時間が長いのでどうしても香りや風味が落ちてしまいます。また、国産の方が形が比較的良いです。
国産の松茸はやはり「ブランド力」です。何かモノを手に入れてそれが「日本製」ではなく「外国産」だったら少し残念な気持ちにならないでしょうか。
海外でも日本の「MATSUTAKE」は人気で現地でも高く取引されています。そのため、相手にギフトとして送るのは国産、家庭や個人でお取り寄せするのは外国産が良いのではないでしょうか。もちろん家庭で国産をお取り寄せするのもアリです。
国産の松茸を味わえることは滅多にないので、家族そろって楽しみましょう。
そもそも松茸はなぜ高いのか
そもそも松茸はなぜ高いのでしょうか。
スーパーやデパ地下などに行って松茸が並んでいますが、価格としては1本あたり約1,000円で家族がいる場合は5本以上買う必要があるでしょう。
その場合、金額は5,000円以上となり消費税を入れたら約6,000円になります。たまの贅沢もいいですが家計としては痛い出費になります。
松茸の高い理由
- 松茸が生える木「アカマツ」が希少価値が高く、少ない
- アカマツは年々減少傾向している
- 松茸は人工栽培ができない
松茸は一般的に「アカマツ」という木に寄生して成長していきます。アカマツは日本では希少価値のあるマツで松茸が高級なのはアカマツが少ないからです。
アカマツは昨今の気候の変化や伐採などでますます少なくなっているので松茸の値段も高くなると言われています。
また、松茸は人工栽培が一般的にできません。
天候に非常に左右されやすいキノコなので、現在の技術では不可能と言われています。
いい松茸が育つ条件
- 8月が暑く、雨も少ない
- 9月にかけて、徐々に気温が下がる
- 秋にかけての適度な雨と湿気
松茸が育つ条件とされています。しかし、昨今の温暖化や自然災害の影響によって「いい松茸が育つ環境」が少なくなってしまいました。
近年では松茸を人工栽培させようとしていますが「10年以上時間はかかるだろう」と言われており、松茸が今後も貴重価値が高い食材になることが伺えます。
松茸をお取り寄せする前に、品種を把握しましょう
突然ですが、松茸の品種はわかりますか?
多くの方のイメージとして松茸は成長した「きのこ」の状態を思い描くのではないでしょうか。しかし、松茸は品種がありそれによって価格が変動します。
松茸の品種
- コロ
- つぼみ
- 中つぼみ(中開き)
- 開き
コロ
コロという名称は「小さい松茸」から生まれており特徴として非常に柔らかいです。サイズが小さいので安値で取引されており松茸の種類でも一番安く購入することができます。
代表的なコロの食べ方
- 煮物
- 松茸ごはん
つぼみ
つぼみはコロが成長した松茸であって松茸の中で1番高級と言われています。
「中つぼみがつぼみが成長したモノなので中つぼみが品質がいいのでは?」と思われがちですが、中つぼみが既に「成熟し切ってるもの」なのでつぼみよりも新鮮感がありません。
したがって、つぼみが1番新鮮で4種類の中で品質が良いとされています。
風味・香り全てにおいて「最高級」なのが松茸でいう「つぼみ」です。
つぼみの代表的な食べ方
- 焼き松茸
- 土瓶蒸し
- 松茸ごはん
つぼみは基本的にどんな松茸料理も合うのでギフトに喜ばれるでしょう。
中つぼみ(中開き)
中つぼみは「つぼみ」が成長した状態の松茸でつぼみの次に評価が高く、見た目も美しいと言われています。
中つぼみは香りも味も高評価なのでお取り寄せで食べても良し・ギフトとして贈るの良いでしょう。
中つぼみの代表的な食べ方
- 焼き松茸
- 松茸ごはん
中つぼみは松茸の中でも特に大きいと言われているので焼き松茸にして食べてはいかがでしょうか。特に、炭火焼きにして食べると炭を使って焼くので「匂い」で松茸を楽しむことができます。
開き
中つぼみが成長した松茸の種類を「開き」といって、かさ(松茸の先端)が開き切った状態のこと指します。特徴としては他の種類の松茸より「香りが」が一番良いと言われています。そのため松茸を使った汁類の料理に最適でしょう。
開きは中つぼみよりも大きさも小さいので価格が安いです。しかし、香りがいいので家庭で松茸を楽しみたい方にはうってつけの種類じゃないでしょうか。
開きの代表的な食べ方
- 松茸ごはん
- お吸い物
松茸をお取り寄せ・ギフトで贈る際は相応のものを準備しましょう
松茸は高級な食材です。
それでもあの高級感な風味・香りを味わいたいと思う方が多いでしょう。お取り寄せであれば、値段で決めて外国産か国産かを選ぶのが良いでしょう。
ギフトで誰かに贈る際はなるべく「国産」をおすすめします。外国産を贈っても失礼ではないですが、もし目上・大事な方に贈る場合は国産の松茸の方が喜ばれるでしょう。