ひな祭りの際によく歌われる「ひな祭りの歌」。小さなお子さんがいる家庭では誰でも1度は口ずさんだことはあるのではないでしょうか。
そんなひな祭りの歌ですが、実は県や地域によって「替え歌」が存在するのはご存知ですか。県や地域の特徴が出ており、非常に面白い替え歌となっています。
この記事では、県・地域別のひな祭りの歌を紹介していきます。中には過激な替え歌もありますので、ご注意を!
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地域・県別ひな祭りの歌替え歌
ひな祭りの歌は県・地域別によって「替え歌」が違います。
県・地域別ひな祭りの歌
- 関東地方
- 関西地方
- 中部地方
- 東北地方
- 北海道
基本的にひな祭りの歌の1番を替え歌として歌っており、歌によっては地方・県の独自性が出ています。子供と一緒に歌うのもアリかもしれませんが、どれも下品だったり、子供に覚えさせたくない言葉もあるので言葉の意味をきちんとわかった上で歌うのが良いのではないでしょうか。
ひな祭りの歌の替え歌(関東)
火をつけましょ爆弾に
お花をあげましょ、菊の花
五人囃子は死んじゃって
今日は悲しいお葬式
オリジナルのひな祭りの歌からは程遠い歌詞となっています。「死んじゃって」、「お葬式」という歌詞があるので、あまりお子さんには歌って欲しくない替え歌ではないでしょうか。
小学生の頃に「灯をつけたら消えちゃった。お花をあげたら枯れちゃった。五人囃子が死んじゃった。今日は悲しいお葬式。」というひな祭りの替え歌があったんだけど、これって全国的にあったのかな。
もう30年近く前だけど。
引用:Twitter
30年前からあったと言われているので、1970〜1980年代にはひな祭りの替え歌は知られていることが分かります。どのようにして生まれたかは分かりませんが、今でも知られているということは、子供たちの間では歌われている可能性があります。
筆者は関東出身で、この歌はよく友達と学校の帰り道に歌ったのを覚えています。親の目の前では怒られるので、下校時に歌っていたのは「いけないことをしている」みたいで楽しかった思い出です(今では考えられませんが)。
昭和50年代初頭の神奈川県にはありましたよ〜(*^o^)/
80年代前期の長野県東部でもそうでした
引用:Twitter
長野県にも知られていることから関東全域で替え歌が浸透しているのが分かります。また、関東にはもう一つ、替え歌があると言われています。
あかりをつけましょ、100ワット
お花をあげましょ、便所草
関東地方でも、地域別で違うひな祭りの替え歌が言い伝えられていることが分かります。ちなみに、昭和50年は100Wの電球は貴重品、そして便所草とは一般的に「雑草」という認識でした。
子供の成長を祝う歌ですが、「便所草」などあまり良いイメージはないでしょう。
ひな祭りの歌の替え歌(関西)
灯りをつけましょう、爆弾に
ドカンと一発、ハゲ頭
五人囃子が吹っ飛んだ
今日は楽しい、お葬式
東京のひな祭りの歌よりも少し過激的な表現が含まれています。「爆弾」・「ハゲ頭」・「吹っ飛んだ」・「お葬式」とひな祭りの歌とは全く違う歌になっています。
ちなみに兵庫にもありました(宝塚)
引用:Twitter
兵庫にも同じ替え歌が語り継がれているということは、関西地区の替え歌はこれで間違いないでしょう。ジョークを踏まえての替え歌ですが、お子さんには覚えてほしくない替え歌ではないでしょうか。
ひな祭りの歌の替え歌(中部)
灯りをつけましょう、消えちゃった
お花をあげましょう、枯れちゃった
五人囃子が、死んじゃった
今日は悲しい、お葬式
関東地方のひな祭りの替え歌と少し似ている部分があります。共通する部分は歌詞を否定している部分です。
- 灯りをつけましょう→消えちゃった(否定)
- お花をあげましょう→枯れちゃった(否定)
- 5人獅子→死んじゃった(否定)
最後は、葬式で締めくくるという替え歌です。ひな祭りの歌の1番は明るい歌なので、歌詞を全て否定系にして面白おかしくしたのでしょう。
「死んじゃった・お葬式」など軽々しく歌えない言葉が多いので、お子さんが歌っている際はきちんと言葉の意味を説明したほうが良いかと。
ひな祭りの歌の替え歌(東北)
灯を点けたら、消えちゃった
お花をあげたら、枯れちゃった
五人囃子は、死んじゃった
今日は悲しい、お葬式
嫁に確認したところ福島県伊達市では 「灯を点けたら消えちゃった お花をあげたら枯れちゃった 五人囃子は死んじゃった 今日は悲しいお葬式」 というひたすらダウナーな感じだそうです。
引用:Twitter
また、東北のひな祭りの替え歌はもうひとつあります。
明かりをつけましょ、爆弾に
ドカンと一発、ハゲ頭
五人囃子は、人殺し
今日は、悲しいお葬式
東北の替え歌もダウナー(周りの気持ちを悪くする)な歌となっています。他の地域と一緒で「死んでしまった」・「お葬式」などのマイナスな言葉が入っているので、面白半分に歌うのは周りの人にも失礼に当たります。
お子さんが歌っているのを聞いたら、怒るのではなく、マナーとして悪いということをきちんと説明することが大切です。
ひな祭りの歌の替え歌(北海道)
明かりをつけたら、消えちゃった
お花をあげたら、枯れちゃった
五人ばやしの、首ちょんぱ
今日は、悲しいお葬式
北海道札幌市北区に伝わるひな祭りの替え歌↓
明かりをつけたら消えちゃった
お花をあげたら枯れちゃった
五人ばやしの首ちょんぱ
今日は悲しいお葬式
ってやつだったんですけどこれ絶対各地にいろんな歌が伝わってるよな
引用:Twitter
基本的に最後の「お葬式」の部分は他の地域と変わりません。お葬式の前の歌詞が少し過激になることが分かり、首ちょんぱという言葉も出てきます。
なお、「首ちょんぱ」とは70年代ごろに流行った言葉であり古い言葉ですが、今でも替え歌として使用されています。
下ネタバージョン!ひな祭りの歌の替え歌
ひな祭りの歌の替え歌は下ネタバージョンもあります。
下ネタバージョンは大人たちが楽しむ分には良いかと思われますが、子供が「まだ知ってはいけない言葉」が多いので、歌うのであれば、大人同士で歌うことをオススメします。
明かりを消しましょ、四畳半
お○を揉みましょ、手は腰に
パン○ィもブラ○ャーも脱ぎ捨てて
今日は楽しい、ひな祭り
下ネタバージョンもさまざまありますが、一般的に浸透しているのは上記の替え歌です。内容としては、リアルで子供には見せられない・知られたくない内容となっています。
ひな祭りの歌(下ネタバージョン)を歌う際は、子供がいない場所を選ぶことをオススメします。
ひな祭りにはちゃんとした歌詞の歌を歌いましょう
ひな祭りの歌は一般的に「子供の成長を喜ぶ」儀式とされています。ひな祭りの際は、正式なひな祭りの歌を家族で歌って子供の成長を祝うのが良いでしょう。
替え歌は子供同士や大人同士で楽しむことができれば良いのではないでしょうか。ただし、子供が歌った際はきちんとその言葉の意味を親が認識させる必要があります。
意味を知らずに歌った場合「簡単に残酷な言葉を使う」子として捉えかねません。親が責任を持って、歌詞の意味を教える必要があるでしょう(そもそも、歌わないほうが良いですが)。
ひな祭りはお祝いの祭りです。家族でひな祭りの歌を歌って、楽しみましょう!